冬の北海道、真っ白な雪景色の中をドライブするのは本当に気持ちいいですよね。でも、初めて雪道を運転する人にとっては、ちょっとドキドキするのも事実。そこで今回は、北海道の冬道を安全に運転するための実践的なコツをたっぷりご紹介します!
出発前の準備が何より大事!
早めのスタッドレスタイヤ交換を
北海道の冬は予想以上に早く訪れます。10月後半から11月にかけて、突然雪が降ることも。「まだ大丈夫」と思っていると、ある日突然路面が凍結していてヒヤッとすることに。
初冬期の北海道では、路面が黒っぽく見えていても凍結していることがあります。特に山間部では突然の降雪に見舞われることもあるので、早め早めの冬タイヤへの交換をおすすめします。
(レンタカーは基本的にスタッドレスタイヤに交換されています!)
車選びのポイント
雪道運転には、スタッドレスタイヤと四輪駆動(4WD)の組み合わせが最強です!スタッドレスタイヤは雪道・氷上での必須アイテム。四駆なら二駆よりもグリップ力が高く、デコボコな雪道でも安心して走れます。坂道でも滑りにくくなるのも嬉しいポイントです。
冬はバッテリー上がりにも要注意。寒冷地仕様車はバッテリーや暖房周りがパワフルに作られているので安心です。道内でレンタカーを借りる場合は、自動的に北海道仕様の車を用意してくれますよ。
車に積んでおきたい冬の必需品
万が一のために、以下のアイテムを車に常備しておきましょう:
- スノーブラシ(雪下ろし用)
- スコップ
- スノーヘルパー(スタック脱出用)
- ブースターケーブル
- 牽引ロープ
- 防寒具
- 毛布
これらがあれば、突然のトラブルにも対応できます。
出発前の雪かきは手を抜かない!
朝起きたら車が雪に埋もれている…なんてことは北海道ではよくある光景です。特にニセコのような豪雪地帯では、一晩で車が完全に雪に埋もれてしまうことも!
雪かきの正しい手順
- まずはドア周辺の雪を払う 車のドア付近の雪をはらってエンジンをかけましょう。
- 暖房で氷を溶かす 風向きを窓に向けて暖房をつけます。バリバリに凍ったフロントガラスの氷が融けて、除雪がしやすくなります。
- 屋根の雪は特に念入りに 除雪用のブラシを使って雪をおろします。特に屋根の雪はしっかりおろすことが重要!下り坂や急ブレーキをかけたときに、フロントガラスの上にザザーっと落ちてきてしまうと、ワイパーが壊れたり事故の原因になります。
- 車周辺の雪もしっかり除雪 車高の低い車は、丁寧に除雪しないと車がうまく出せなくなってしまいます。ニセコでランドクルーザーやデリカ、スバル車など車高が高い車をよく見かけるのは、多少の雪なら超えられるという理由もあるんです。
- ワイパーは立てておく 車を停車する時は、氷によるワイパーへのダメージを防ぐためにワイパーは立てておきましょう!
北海道の雪道を理解しよう
道路標識を味方につける
雪が降り積もると道路の車線が見えなくなり、どこが境界線かもわからなくなってしまいます。そんな時に頼りになるのが道路標識です。
矢羽根付きポール(Arrow Signs) 道路の両脇に立っている矢印のついたポール。この矢印の下が道路のはじっこです。雪で道路の幅がわからなくなった時の重要な目印になります。
スノーポール 紅白のポールも同じく道路のはじっこを示してくれています。これらの標識は、雪に覆われた道路を走る時の命綱のような存在です。
停止線(Stop Line) 雪で見えなくなった停止位置を教えてくれます。
カーブ矢印(Curve Arrows) 道路がどちらに曲がっているかを示してくれるので、雪で道が見えなくても安心です。
雪道運転の基本テクニック
スピードは夏の感覚を捨てる
凍結路面は夏の乾燥路面の約10倍も滑りやすいんです!想像以上に滑ることを頭に入れておきましょう。
- 交差点や横断歩道・踏切の手前
- 渋滞が多い道路
- 冷え込んだ日の橋の上
- 樹木や建物の陰の路面
これらの場所は特に滑りやすいので、運転には細心の注意が必要です。
車間距離は夏の3倍以上!
冬道を運転するときには、路面が乾燥しているとき以上に車間距離を保つことが超重要。対向車線からのはみ出しや前方の車のスピンなどに遭遇しても、慌てることなく対応できるように、常に「早め早めの減速」を行い、安全な車間距離を確保しましょう。
車間距離は、夏場の3倍以上をとって走行することが安全です。制動距離が夏よりもずっと長くなることを忘れずに!
急のつく操作は厳禁!「DON’T do anything SUDDEN」
凍った道で急な操作をすると車が滑ったり、アクション映画のようにくるくるとスピンしたり…心臓が止まりそうになります!
絶対にやってはいけないこと:
- 急ブレーキ
- 急加速
- 急ハンドル
初心者の方は、他の車がいないところで、どれくらい滑るのか、ブレーキのききはどの程度かをチェックすることをおすすめします。
ブレーキの使い方のコツ
早めのブレーキ操作とエンジンブレーキの活用 早め早めのブレーキとエンジンブレーキの活用による十分な減速が交通事故の発生を防いでくれます。
ソフトなブレーキ操作 アクセル・ブレーキを踏むときも、じわっと優しく踏むのが安全運転のコツ。ブレーキは柔らかく踏み込み、タイヤをロックさせることなく、自動車を停止させましょう。
長く続く坂道などは、ブレーキではなくギアを使って減速するとより安全です。
ABS(アンチロック・ブレーキシステム)について 緊急時にブレーキを強く踏んでABSが作動したときは、ペダルが振動してもブレーキを踏み続けて、ハンドルを操作し、車の動きをしっかりと制御しましょう。
車が滑ってしまった時も急ブレーキを踏むのは逆効果だと北海道の教習所では教わります。一番いいのはスピードを出しすぎないことです。
視界不良時の対処法
雪の日は昼でもライトをつけて走る
冬の北海道では視界が悪くなるほどの雪が降ることも。そんな時は昼間でもライトをつけて運転すれば、対向車からも見つけてもらいやすくなり、追突など事故のリスクを減らすことができます。
また、さらさらと乾いて軽い雪質の北海道では、晴れた日でも地吹雪といって道の脇に積もっている雪が風で舞い上がり、視界が真っ白になることがしばしばあります。
視界が悪い時は集中力を最大に
視界不良の時は、道路から目を離さず、運転に集中しましょう。ちょっとよそ見をしただけで、道路の状況が大きく変わっていることもあります。
ホワイトアウトに遭遇したら
ホワイトアウトって何?
吹雪や地吹雪で視界が真っ白になり、前も後ろも横も何も見えなくなる恐ろしい現象です。北海道ならではの冬の危険のひとつです。
基本は「悪天候の時は外出しない」
ホワイトアウトが予想される悪天候の時は、無理に外出しないのが一番の安全策です。
もしホワイトアウトに巻き込まれたら
絶対に守ること:
- 車を離れない(DON’T LEAVE YOUR CAR) 歩いて助けを求めに行くのは絶対にNG!吹雪の中では数メートル先も見えず、方向感覚を失って遭難する危険があります。車の中にいることが最も安全です。
- ハザードランプをつける(HAZARD LIGHTS, ON) 自分の車を他の車に認識してもらうため、ハザードランプを点灯させましょう。
- 助けを呼ぶ(CALL FOR HELP)
- 警察:110
- 消防・救急:119
- 道路救助:#8139
- マフラーを掘り出す(DIG OUT YOUR MUFFLERS) マフラーが雪に埋もれると、排気ガスが車内に入り込んで一酸化炭素中毒になる危険があります。定期的にマフラー周辺の雪を取り除きましょう。
視界不良で危険な時は、ハザードランプを点灯させたまま道路脇に停車して、視界が回復するまで待つことも必要です。
出発前にチェックすべきこと
気象情報・道路情報を確認
出発前に必ず以下をチェックしましょう:
- 天気予報
- 道路の通行止め情報
- 吹雪の予報
北海道開発局の「リアルタイム道路情報」や各種道路情報サイトを活用して、無理のないドライブ計画を立てることが大切です。
免許証と基本ルールの確認
当たり前ですが、運転免許証は常に携帯しましょう。また、日本では以下のルールを守る必要があります:
- 左側通行を守る
- 速度制限を守る
- 交差点の前では減速する
- 一時停止標識では完全に停止
- シートベルト着用(運転手と全乗客)
- 飲酒運転は絶対禁止
- 運転中のスマホ操作禁止
- 小さなお子さんにはチャイルドシートを使用
緊急時の連絡先
万が一の時のために、以下の連絡先を覚えておきましょう:
- 警察:110
- 消防・救急:119
- 道路救助:#8139
雪道運転に自信がなかったら無理をしない
事故を起こしたり巻き込まれれば旅行も台無しになり、時には取り返しのつかない結果になることもあります。
幸いなことに、冬のニセコはリゾート間を結ぶシャトルバスもあり、タクシーも走っています。運転に自信がなかったり、自信があっても吹雪の日など運転の難易度の高い日は、危険を冒してまで無理に運転する必要はありません。
無料のシャトルバスを利用すれば、安全かつ快適に移動できます。
時期によって難易度が変わる
3月になれば降雪量も減り、道路の雪も融けていることが多くなってくるので運転はかなり楽になります。ただし、道路の両脇には渦高く積もった雪の壁がありますので、カーブでの出会いがしらの事故には十分気をつけてください。
まとめ:準備と心構えが命
北海道の冬道運転で最も大切なのは:
✓ 事前準備(スタッドレスタイヤ、緊急用品、情報収集)
✓ 速度を落とす(夏の感覚は捨てる)
✓ 車間距離を保つ(夏の3倍以上)
✓ 急な操作をしない(急ブレーキ・急ハンドル・急加速は厳禁)
✓ 視界不良時の対応(ライト点灯、ハザード使用)
✓ ホワイトアウト時は車内待機(絶対に車を離れない)
✓ 無理をしない(悪天候時は外出を控える、運転に自信がなければ公共交通機関を利用)
これらのポイントを押さえれば、冬の北海道も安全に楽しくドライブできます。準備をしっかりして、素敵な冬の思い出を作ってくださいね!
雪景色の中をドライブするのは本当に気持ちいいですよ。安全運転で、楽しい北海道旅行を♪